爬虫類飼育とUVCに関する悩みと解決

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UVCはもう無視しちゃっても良いよね?という意見に対して私の見解をここに示します。

 

UVCについて知るべし

 

まずはUVCについて解説しましょう。UVCというのは紫外線3種の中で280nm以下の波長を持つ光の事です。紫外線3種の中では最も強いエネルギーを持ち、皮膚細胞の癌化をはじめ、生物に様々な影響を与える事で知られていますね。

ちなみに太陽から放射されるUVCはオゾン層でほぼ全てカットされるため、少なくとも日本の野外環境でUVCの影響を受けることはほぼ無いと言われています。

 

 

UVCを恐れる必要はあるか

まず結論から考えましょう。答えはNOです。通常の飼育であれば、恐れる必要はまずありません。

 

 

UVCは危険!

UVCはとても危険!という事だけは一応覚えておきましょう。硬い鱗を持つトカゲであっても皮膚癌の危険性もありますが、まず一番最初に問題が起こるのは目でしょうね。

ちなみに一応UVC帯域の紫外線であっても、UVBと同様にビタミンD3を生成する効果はあります。最も、リスクも多大にあるので、狙って浴びせる必要は一切ありませんが。

 

 

引用 地球環境研究センター

 

UVC自体は出ていない訳ではない

 

UVCをチェックできる機器で、様々な爬虫類用照明を調査した結果、多くのHIDやセルフバラスト水銀灯から、UVCを検出しました。結局の所、UVCの帯域のみをバッツリとオールカットできるガラスなんて本当にあるのか?というお話です。

UVBを強く通すという事とUVCをカットする事の両立というのはなかなか難しいんでしょうね。

ソラーレUVは替え電球4000円ぐらいですから、高性能な紫外線カットガラスを搭載している値段設定としてはちょっと現実的ではありません。個人的にはUVCカットガラスという物自体をそこまで信用していないんですけどね。

UVCはあっという間に減衰してしまう

だからと言って悲観する事はありません。70w程度の照明であれば、メタハラだろうがセルフバラスト水銀灯だろうが、UVCについて心配する必要はありません。紫外線というのは波長が短くなればなる程、色々な物に邪魔されやすくなります。三兄弟の中で最も波長の短いUVCに至っては15cm程間を開ければ大幅に減衰し、太陽光とそれ程変わらないレベルまで強度が下がります。

メーカーサイドもあくまで指定した照射距離であれば問題はない、というスタンスなんでしょうね。私もそれで正しいと思います。

強力な紫外線源を接射させない

一応注意点を挙げましょう。要は説明書きの通りに使いましょう、という点です。基本中の基本ですね。セルフバラストやHID、つまりメタハラは適正な距離を保ちつつ照射する必要があります。具体的にはどのぐらい、というのはここでは敢えていいませんが、取扱説明書等にほぼ間違いなく書いてありますのでそちらを参考にしてください。

メタハラやセルフバラスト水銀灯は意外と熱を放射してくれず、ホットスポットを作るためについつい近づけてしまいがちです。

また、地面までの照射距離は考慮しても、生体までの距離という点についてあまり考えない方が多いです。トカゲは最も紫外線に弱い目という部位を、最も高い位置、照明に近い位置に置いて日光浴しますので、その辺を考慮しないと、目がシャバシャバしてきたり、目が開かなくなってしまう事もあります。この辺りは特にモニターによくあるポイントです。

 

ちなみに蛍光灯タイプでも、2,3cmまで近づけると、強力な紫外線を検出する事ができます。弱いというイメージからついつい近づいて使用してしまう人もいますが、そういう点で言えば、ある意味ではメタハラより危険かもしれません。

 

紫外線は基本的には危険な物

そういう訳で、UVCによるトカゲの健康被害なんて、よっぽどによっぽどな照明の使い方をしていない限り、問題になる事はまずありえません。

ただし、UVA、UVBに依る健康被害は十分に起こる可能性があります。基本的にトカゲにとってUVA、UVBは生きるために必要な要素であると共に、有害光線であるという点は人間と変わりありません。トカゲ飼育者が欲してやまないUVBは結構な攻撃力も持ち合わせております。

特に、ここも勘違いしている方も多いのですが、セルフバラスト水銀灯やメタハラはある程度距離を取ったとしても、トカゲが太陽光より多くのUVBを浴びているケースが往々にしてあります

太陽光最強伝説をこの界隈ではよく見かけますが、あくまでも十分な光量、豊富なUVA量、そして程よいUVB量、という点を合わせて、トカゲにとって理想的な光源というだけの話です。正しい計器を正しく使っていれば、この辺の数値の比較は容易です。

太陽光はメタハラの数倍のUVB量を照射しているという誤った情報を鵜呑みにして、太陽光を目指して、とにかく強くUVBを当てよう!という考えは捨ててしまいましょう。

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