コリーマオオツノトカゲ 飼育メモ

各論

我が家で最も力を入れているトカゲです。というか一番好きなトカゲです。繁殖も成功しております。書き足し中。

 

イントロダクション

コリーマオオツノトカゲ(学名Phrynosoma asio) はツノトカゲの仲間の中では最大種であり、アシオオオツノトカゲ、界隈ではアシオ、GHL(Giant horn lizard)なんて呼ばれ方をしています。メキシコはコリマ州がtype placeなため、和名ではコリーマなんて名前がついてますが、比較的広く分布している模様。

コリーマというと界隈ではコリーマルビダヤマガメも該当するので、できればアシオ、と呼びましょう。できれば。

 

ちなみに学名のasioはミミズクの意。顔がミミズクに見えるからだそうな。確かに首物のふさふさ部分なんかはそれっぽい。

 

 

ツノトカゲの強烈な特徴の一つである血液ビーム。サバクやマルオの様な小型種では中々見ることはできませんが、アシオは血液ビームを比較的飛ばしやすいツノトカゲだと思います。と言っても滅多なことでは飛ばしませんが。

 

 

我が家の環境。150×50×50のケージに♂1、♀2、後の個体は60×45×45で単独飼育しています。

 

 

ケージ

1匹60✕45cm、2匹で90✕45cm以上推奨。一応照明のセッティング次第では1匹45×45cmでもなんとかなるかも。でも広いほうが基本的には良いです。スタスタと良く走り回るので、広ければ広いほど楽しいです。

高さはそれほど必要ありません。床材を厚く敷かないのであれば30cmもあれば十分でしょう。

オス同士でも噛み合う様な喧嘩は余りしませんが、小突く程度の衝突する場合はあります。複数で飼育すると小刻みなボビングをしてコミュニケーションを取っている姿を良かけます。協調性があるんだかないんだかよくわかりません。

 

照明・温度

乾燥帯のトカゲ、フトアゴ辺りのライティングシステムを一回りぐらいパワーダウンした感じで十分です。

27~30度程を基底にバスキングスポットを40~45度程度。夜間は25度ぐらいあっても問題ないように感じます。むしろ下げすぎると餌食いが悪くなったり、潜って長期に渡って寝たがる事があります。山に住んでるから涼しめで大丈夫とはよく言われますが、経験的にはそれなりに温かいほうが元気あります。

現地では低木林地、荒れ地、砂場、林床など様々な環境に住んでるため、その場に対する対応力は高いのかもしれません。夜間の保温に自信がない場合は底面パネルヒーターに頼るのも手です。

ライトの組み合わせを考えるとしたら

  • メタルハライドランプ
  • セルフバラスト水銀灯
  • 直管形紫外線蛍光灯+バスキングランプ

という感じでOK。紫外線はきっちり当てましょう。

 

床材

色々試してみましたアシオは生体によっては半身浴程度に土に潜りますので、できれば床材は入れてあげたい所です。乾燥させて使うのに向いた物を選びましょう。生息地はサバンナ、二次林、農地など多種多様なので、割りとなんでも良い感じがします。あと意外と糞や尿を出しますので、清潔に保ちやすい物だとより良いです。

 

  • 黒土・・・現地再現という意味では優秀。ホコリが舞う点と生体が汚くなる点がデメリット。
  • 腐葉土・・・某雑誌で推奨してた床材。乾燥させれば良い感じだが、特段強いメリットもなし。見栄えもまぁまぁ。少し湿らせるとダニが湧く。無難。
  • フォレストフロア・・・zoomedさんのおしゃれ系木屑床材。他の床材の上に敷くと良い感じだが、飲み込ませないように工夫が必要。
  • 砂・・・見た目はいいが、それ以外強いてメリットなし。腹にたまるし、過乾燥もある。糞がすぐ乾くので脱臭の効果はあるが、交換しないと匂いが移る。あまりオススメしない。
  • ウォルナッツサンド・・・上に同じ。アシオは消化能力があまり高くないので、腸閉塞のリスクを考えるとある意味砂漠砂より質が悪いかも。
  • ヤシガラ・・・乾燥させて使う。強く欠点はないので、選択肢としてはあり。フォレストフロアと組み合わせても良し。湿らせすぎてダニをわかせない様に。
  • バークチップ・・・サイズを選べば誤飲も防げるし、見た目も悪くない。選択肢としては無難。大きすぎると餌が隠れる。
  • アスペンの大地・・・清潔で扱いやすく、糞がすぐ見つかるので特に欠点はなし。見栄えはつまらない。
  • タイル・・・汚れが落としにくいが、使いやすい。全面でなく半分だけ、とかそういう感じで使うのがいいかも。。

 

その他オブジェ

 

  • 温湿度計・・・環境測定環境によりけりだけど、基本的に必須。特に蒸れは厳禁。
  • 流木・・・入れてもいいが餌の隠れ場所になってしまう。ただ立体行動は全くしないわけでもないので、悩む所。
  • 水入れ・・・必須。ただ水入れから水を飲むかどうかは個体差あり。水に浸かって糞をする事もあるので、できれば交換しやすい物を選ぶのが吉。
  • シェルター・・・不要。シェルターに隠れる事ほとんど隠れないので、無理に入れる必要はなし。
  • 植物等装飾・・・必須ではない。餌が小さめの虫になる上、餌を取るのが下手なので、虫の隠れ場所になる可能性が大。設置には工夫が必要。作り物でもOK。生体によっては葉についた水滴から水分を補給する物もいる。
  • ファン・・・ケージが大きく、空気が籠もるようなら効果的。
  • ドリッパー・・・水を認識しない場合は水入れに垂らすだけで認識してくれる個体もいる。

 

野外飼育という選択肢

生息地の中には温帯に近い気温の場所もありますので、本州であれば5月~10月までは野外飼育が可能だと思います。

ただ日本の夏はとても暑いので、暑さ対策は必須と言えるです。また夕立で溺れさせたり、カラスやネコ、イタチなどに持っていかれない工夫も必要ですね。

そこそこ高い生体なので、無理に外で飼う必要はないと思います。屋内でも繁殖は十分可能ですし。

 

ツノトカゲと言えばアリです。ツノトカゲの消化器官はあまり強くなく、小さなものを素早く摂取し、さっさと排出させるのがベター

 

  • イエコオロギ・・・やはり主力。羽が生える前の物を足を取って与えるのが正解。アダルトなら羽が生えるサイズでも食べるが、やはり消化不足が目につくので与えない方が無難。与えるなら足や羽はしっかり取り除く事。一番の理想はイエコ、フタホシ、レッドローチのSサイズを根気よく与える事。
  • フタホシコオロギ・・・調子が悪くなければ5令ぐらいであれば問題なく食べる。アダルトなら羽が生えても食べてくれるが、イエコより頭部や手足の消化不足が目立つのでやはり与えない方が良し。
  • ミルワーム・・・主力にはできないが、食べる子はよく食べる。しっかりガットローディングさせる事と、お腹いっぱい食べさせいない事が重要。
  • ジャイアントミルワーム・・・2cm弱の物なら与えられない事はないが、やはり顎の力と栄養の偏りがネック。できるのであればメニューには加えない方がよい。
  • ワラジムシ・・・ポテンシャルは悪くないのだが、食わない個体もいる。試して見る価値はあり。
  • ハニーワーム・・・食いが抜群に良いので、痩せてる個体や拒食個体には良し。ただ栄養は偏ってるのでメイン餌にしてはいけない。短命飼育への入り口的な餌である。
  • シルクワーム・・・食いは個体によっては良し。1.5cm程度であれば特に心配なく与えられる餌。
  • デュビア・・・幼体であれば良く、とは言わないが食べる。1cm超える辺りから食べにくいサイズになるので、主力にはちょっと向かないかも。
  • レッドローチ・・・主力にできなくもないが、足が速いので与える際は足を取るなり、ピンセットから与える方が良し。生まれたてを大量に確保できるならかなりオススメ。
  • グラブパイ・・・頑張れば餌付けも可能。と言っても置き餌でガツガツ食ってくれる事はまずなく、ピンセットから与える必要がある。
  • アリ・・・本来の主食の一つだが、継続的に与えるのが難しく、必要なカロリーをアリだけで補うのはほぼ不可能。ギ酸はオオツノトカゲにとっては必須な栄養素ではないという論調が主流なので、無理に与える必要がない。個人的な経験上クロオオアリは食べず、小さいアリを好む。
  • シロアリ・・・ギ酸を考えないのであれば餌としてはアリより優秀。ただしコスト、逃げた時の危険度は高いのでよく考えて与えること。与えるのであればヤマトシロアリが現実的。

 

ちなみに植物、特に果実を食べるという話を某雑誌で見ましたが、実際に食べたという話は聞いたことがありませんし、もちろんうちの子で食べた子もいません。

 

サプリメント

カルシウムの添加は必須です。D3が入ってるかどうかは、まぁ気にしなくて良いでしょう。UVBをしっかり当ててる自信がある方は抜いても構いません。

ビタミン、ミネラル剤も時々添加しましょう。私はレパシーのカルシウムプラスLoD を使ってますが、正直これといったオススメはありません。詳しくはこちら

買ったサプリの説明書通りに与えたらいいと思います。

 

Formic-Cal Plusについて

アシオさんがパッケージに載ってるサプリメントがこの世には存在します。レパシーのFormic cal というサプリメントです(配合飼料ではありません)

蟻食いトカゲを想定したサプリメントで、ギ酸カルシウムを含むのが特徴です。残念ながら日本では一般的に流通していませんが、専門店の方にお願いしたら取り寄せて貰うことができる場合もあります。多分中身はレパシーのカルシウムサプリにギ酸がプラスされてるだけの物だと思われますが・・・

注意欄には「この商品は試験的な商品で実際に効果がある事が確認できた訳ではなく、効果が強いかもしれませんので必要に応じて薄めて使ってください」的な事が書いてます。海外の餌用蟻ファームではこのサプリに関しては否定的な意見を出している場所もあります。

要するにアリ食いトカゲにギ酸が必要かよくわかってないけど、とりあえずサプリメント作ったよ。各自自己責任で使ってくださいねというお話です。

他のトカゲについては敢えて触れませんが、少なくともツノトカゲの中でもアリの食い率が低めなアシオにおいて、ギ酸が本当に必要な栄養素かという点については私は非常に懐疑的です。実際にほぼ与えず5年近くは問題なく飼育していますし、ベビーからアダルトに育ててます。(一応取り寄せて使った事もあるけどね)

 

飼育要点

飼育のコツというか、押さえおきたいポイントをつらつらと。アシオは飼育が簡単!と言われていますが、あくまでツノトカゲの中では特別簡単なだけであって、全体から見たら言う程簡単な部類ではないと思ってます。現に持ち腹以外で殖やしている人は少なく、またWCを買っても3年もしたら大体話にも出なくなります。長期飼育のポイントをいくつかまとめましたので参考にしてみてください。

 

一番のネックはやはり餌です。他のツノトカゲと同様に細かい餌を継続的に与えていかないと痩せていってしまう、という特性はある程度共通しています。

一般的な家庭で彼らの餌の要求量を満たすのは難しいです。一説によると、活動期には一日に200やら500のアリを食べるという話もあります。無尽蔵にアリが湧く野外であるならまだしも、室内飼育ではおそらく無理でしょう。

となると代替を容易する必要があります。ただし餌食いは、餌のサイズが大きくなればなるほど悪くなり、また消化しきれず出てくる事も増えてきます。

基本はとにかく、食べたい時に小さな餌を大量に、食べるだけ与える事です。これ以上の長生きの秘訣はありません。

 

休眠

冬に入るちょっと前から、餌食いが落ち、土に潜って寝るようになります。実のところ現地での活動期間はそれほど長くなく、年間の1/3はこの状態で過ごします。この休眠状態は温度を上げても解けない事があります。

そもそも生息地では年間の気温変化がそれほどないので当然といえば当然なのですが。無理に起こすよりはそのままにしてあげるのが無難です。冬眠に関しては私の経験上では、大体6月頃には活性が戻ります。

 

水分摂取

水は水入れから率先して飲む個体、ドリッパーで跳ねさせないと飲まない個体、植物についてる水滴を飲む個体等様々です。できるだけ自然に飲める環境を作ってあげましょう。無理そうでしたら、頭に水滴を垂らしてあげると、喉が乾いてたら飲みます。物凄い嫌がりますが、背に腹は変えられません。

 

繁殖

繁殖に関してはまだ詳細に書くほどの物はないので、端的にポイントのみ記載します。

  • 雌雄の判別は尻尾の付け根に膨らみがあるかどうか。鼠径孔の雰囲気でも大体わかる。(写真準備中)

 

  • ♂はハーレムで飼うより、一匹隔離して繁殖期になってから♀合流させた方が交尾しやすい。
  • ♀は交尾後ひたすら食わせる。食わせないと卵の出来が悪くなる。
  • 性成熟は大体2年程。
  • 繁殖期は梅雨から空きにかけて。おおよそ2ヶ月程度の妊娠期間。
  • 28度の保温で大体3ヶ月程度で大体半分程度の孵化率。
  • ベビーはひたすら初令コオロギかシロアリ。アリを与える場合は攻撃的な大型種は避ける。

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