アクア用のメタハラはトカゲに使えるかどうかというお話

照明論

熱帯魚用のメタハラはUVCが出ていて使えないという話

こちらはよく聞く話ですね。爬虫類用のメタハラはUVCカットガラスを使っているからUVCは通さない。しかし熱帯魚用のメタハラは特に工夫がされていないのでUVCがジャンジャンと溢れ出ているのでは?との事です。さて実際の所はどうでしょうか?

今回用意したのがこちら、アストロビーム150w&Amazonで購入した格安のメタハラ球です。

アクアリウム メタルハライドランプ 150W 7000K-20000K 両口金RX7s-24 (10000K)

今回使用した計器は250~290nmまでの範囲を検出しますので、280nm以下をUVCとして扱う実験の数値とはやや異なる結果になります。

では実験開始。

NLEA1652

見ての通り目が痛くなる程の明るさです。さすがメタハラ!ちなみに保護ガラスはぶち割ってあります。遮るものは何もありません。


実際にUVCを計測してみると・・・
 

NLEA1661

こちら。単位はμW/cm2です。5cm程まで近づけてこれです。ちなみに晴天時の太陽光は約100μW/cm2、ソラーレのUVCをほぼ0距離で計測すると1000μW/cm2以上の数値を叩き出します。

火傷しそうなぐらいまで検出器を近づけますと・・・

NLEA1665

一応それなりには検知します。結局の所150wレベルのメタハラをこの距離で使用する事はまずありえないので考慮不良な数値です。


一方でUVBはごくごく接近しても162μW/cm2、30cm程離れてしまうと8μW/cm2程度になります。残念ながら昼行性爬虫類のためのUVB源としては失格です。マイクロサンとそれ程変わらないレベルです。

 

まとめ

そもそもUVCというのはUVBよりもさらに他からの影響を受けやすい紫外線です。UVBをそれ程重視せず、UVAですらある程度カットしている熱帯魚用のメタハラ球から、問題になるほどのUVCが漏れ出てくるか?というのが今回のキモ。
 
実際の所、間近で計測したUVCの強度は他の光源と較べてもやや強めですし、290nm以下の波長の短い紫外線が比率的に多めに出ている、という点においては全くの間違いではありません。ただし、UVCは空気中で激烈に弾かれていきますので、10cmも離れるとほぼ無視できる数値まで減衰します。熱帯魚用のメタハラからのUVCは無視しても良いレベル!と考えても良いと思います。


ちなみに他にも幾つか試しましたが、上記の実験の組み合わせより多くのUVCを検出できた組み合わせはありませんでした。さらに大きいメタハラを使えばあるいは・・・というのもありますが、そもそもとしてUVB源としてもイマイチな熱帯魚用メタハラ、わざわざ250wやさらにw数の多い物を使う意味があるか?と問われるとちょっと微妙ですね。

ただし、メタハラの明るさ自体は、太陽が大好きなトカゲ達には劇的な変化を与える事もあります。使い方をしっかりと理解しているのであれば、トカゲにも熱帯魚用のメタハラを使うのは無意味ではないと私は考えます。特に一畳を超えるような大型ケージを使うとどうしても光源が力不足になりますので。もちろん強く推奨はしませんが。この辺りはLED等でも代用できますからね。

アクア関連のメタハラ云々でいうと、カミハタから以前発売されていたネオライト50wは、ソーラーラプター50wの電球を取り付けても使うことは出来ます。保証外の使い方なので、こちらは責任を持ちませんが、参考までに。

昨今ではアクア業界でもメタハラは廃れていますので、抑えておきたい物がある場合はお早めにどうぞ。

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