爬虫類照明を分析する上で覚えておきたい用語集

照明論

独断と偏見に満ちていますのでご注意を。

 

UVA

紫外線三兄弟の中で最も波長が長い、具体的にいうと320~400nmの物を指します。トカゲの代謝や脱皮だけでなく、行動活性に直接関わるので、UVA総量は基本的に最も重視すべき数値の一つなんですが、UVBを意識して照射していれば、UVAも十分量照射されるのが必然であり、好んで測定する人はそれほどいません。

 

UVB

紫外線三兄弟の中でちょうど真ん中、具体的にいうと280~315nmの波長を持つ光をUVBと呼びます。ビタミンD3の合成に必要な光で、これを照射しないと昼行性トカゲは体調を崩す事になりかねません。

UVBの中でも315nmの紫外線と300nmの紫外線ではビタミンD3の生成作用は数十倍の差があります。UVB測定器ではUVBの総量は測定できてもこの違いを測定する事ができないため、現在ではスペクトルをトータルで見る指標であるUVIを用いたり、スペクトル曲線自体をそのまま見る事が多いです。ただサポート値としてはUVB総量は依然として用いられます。

zoomed UVB meterをはじめとする6.2型の紫外線強度計は普及率も高く、単純比較しやすいというのも利点ではあります。照明の種類別の比較には向きませんが、同種同士、例えばソーラーラプターとソラーレの様なメタハラ同士等ある程度スペクトルがにかよる、という前提があるのであれば、良い比較値になるかもしれません。

 

UVC

紫外線三兄弟の中で280nm未満の波長を持つ物をUVCと呼びます。UVBと同様にビタミンD3の合成に作用しますが、それ以上に皮膚がんや失明等の要因になりますので、照射してはいけません。

強い光源においては、どうしても微量ですがUVCは漏れ出てしまいます。ただUVCは距離による減衰を受けやすいため、適正距離で光源を使用していれば基本的に問題はありませんし、頑張って測る必要はありません。

 

UVI(UVインデックス)

紫外線は測定に関する統一規格がなく、比較が難しいのですが、そんな中で比較しやすく、影響力がわかりやすい指標を、という事でWHOでも使用が推奨されているのがUVIです。単位はありません。

UVIは人の肌への影響を考慮して求められた紅斑紫外線量から算出されますが、この紅班紫外線の作用曲線はビタミンD3生成量の波長曲線とほぼ同じような動きをします。

紅班紫外線は各波長の影響力を考慮しながら算出されるため、UVIは範囲内での影響力を考慮しないUVB総量測定の弱点を克服しています。そんな訳で今では幅広く利用される様になりました。現在では研究機関や動物園でもUVIのみ、もしくはUVBとUVIのデータを取り扱う事がが多いです。

とても有用な指標なんですが、あくまで様々な近似の上に成り立つもので、実態を正確に表現するものではない事、計器の品質がピンきりで、太陽光以外では役に立たない物が多い、などそれなりに問題もあります。

 

照度

照明がどれだけ明るいか、というのを示す数値です。単位は(lux)です。晴天の太陽光が30000~60000lux程度であり、それに準じて飼育下でも照度をあげるかどうか、というのは課題の一つではありつつも、具体的にどのぐらい効果があるの?と言われてもほぼ検証されていない部分でもあるので、これについて熱く語ってる人は基本めんどくさい、程度の認識で構いません。

 

色温度

シンプルにいうと、光の色がどんな感じか、というのを数値で表現する尺度です。単位は(K)。アクアクラスタでは常識的な話題ですが、爬虫類業界ではあまり浸透してません。光源はある程度太陽の色温度に近づけて・・・という風潮自体はありますが、あくまでそれがどの様な効果があるかについてはほぼ検証されてない状態であり、照度と同様こだわる人はどうぞ、という指標です。

 

演色評価数

照明によって物体がどんな色で見えるか、という指標です。CRIなんて呼ばれています。自然光にどれだけ近いか、なんて感じで稀に照明のレポートなんかで記載されますが、基本的に100(自然光)にどのぐらい近いか、程度の認識で構いません。気にしたら負けです。

 

 

 

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