「暖突」

飼育論

寒くなってきましたね。この時期になると慌てて爬虫類の暖房器具を買う方も多いでしょう。去年壊したのを買い替えてないとか、ちょっと放置しているうちに壊れちゃった、なんてのはよくある話です。

※この記事は検証の要素が少なく、主観が多少混じっています。データを漁りたい、またはみどり商会大好き!という方はブラウザバックする事をオススメします。 

 

暖突について語ってみる

唐突ですが、僕はアンチみどり商会です。Twitterではよく言ってますが、僕はここの製品を基本的に使ってません。トラブルが多い上に窓口がはっきりしておらず、暖突Lの仕様変更等、どうしても胡散臭さを感じてしまうんですよね。本来メーカーが出すべき仕様やデータの量も不十分かつ検証レベルも高くありません。

僕が爬虫類に一番熱を上げていた時期にはピタリ適温をとにかく愛用してました。色々問題点はあったものの、他の選択肢がほぼなかったというのが一番の理由ですけどね。現状では残念ながらピタリ適温も使っていません。この辺はまた別の機会に語りましょう。 

 さて今回はそんなみどり商会さんの暖突の話をしましょう。なんでも上部から電球を使わずにケージ全体の温度を支配できる、おまけに値段も1万しない、という事で器具好き検証好き新しいもの好きの私は発売と同時に飛びつき、当時飼っていたハグルマブキオトカゲのケージに導入したのを覚えています。ケージサイズはたしか60×45×45ぐらいだったかなぁ。

んで使っていくうちに妙な違和感を覚えました。温まらんと。赤外線ヒーター特有のじりっとした熱さを感じません。一応ケージを温める効果自体は確認できましたが、思惑通りの温度設定にならないケージを見て「こりゃ流行らないな、うっちまうか」と真っ先に手放しました。

月日は10年以上経過し、日本ではなぜかこの商品はスタンダードになってしまい、サーモスタットを取り付けた暖突を使ってないとかwwwと言い出す過激派の幻影まで見えてきました。

使ってない身としてはたまったもんじゃないので、とりあえず暖突を分解してみながらお話しましょうか。

 

暖突の中身を復習しておきましょう

暖突がどんなもんかというのを今一度確認しましょう。

こちらが暖突Mです。壊すためだけに購入したものです。一切通電する事のないまま1年半経過してました。汚れていますが未使用品です。

 

 

今更ですが接地ネジがあるんですね、気づきませんでした。

 

 

分解するとなると、この接地ネジだけでなくリベットを6箇所外す必要があります。リベットの軸の太さを大体で想定して、ジルコンコーティングのドリルで穴を開けていきます。

 

 さて、分解した中身はこんな感じです。

 

 

めっちゃシンプル!

断熱材はパネルヒーターがしっかりハマる用にくり抜かれています。

 

 

んで、肝心のパネルヒーター。見た目はほぼスーパー1と一緒です。霧吹きや湿気に対する強さを売りにしているのも頷けます。無論スーパー1とは出力が違い、暖突の中身のヒーターの方がパワーはあるので同一商品ではないのですが、根本は一緒です。大差はありません。

 

 

表面は不織布がべったり貼ってあります。

 

 

 

暖突の“中身”

暖突に関して、ショップやyoutube、ブログなんかでも見かけますが、空間を温める事ができる、という謎の文言がよく使われています。これってどういう事なんでしょうね。

空間を温めるというのは底面ヒーターだろうが保温球だろうが、バスキングランプだろうが、ケージという系にエネルギーを加えるすべてに当てはめる事ができる表現だと思います。ケージの底面だろうが側面だろうが岩だろうが生体だろうが、何らかの理由で発熱したら、結果的には空気を温める事ができます。暖突がその点において特に優れているのでしょうか?

暖突のメインの役割であろう輻射熱による加温ですが、板自体がそれほど高温になる訳ではなく(今回バラした暖突Mは中心部85.5℃、端っこ64.4℃)、そこまで遠くまで赤外線を飛ばすパワーはありません。電球のフィラメントやニクロム線の様にはいきません。

そんな訳で「強力に下向きに熱を放つ」というのは誤ったイメージだと思っています。みどり商会が同程度と言っているW数の電球を、さらに言えば実際に暖突と同じ消費電力の電球の光を手で遮って比べてみてください。どう見積もっても暖突Mに100W分の電球のパワーはありません。綿密な計算など不要です。

暖突のパネル自体が空気を温めるというのも限界があります。熱された空気は気球を持ち上げるが如く上昇していき、さっさとケージ内から出ていきます。下部を直接温める、もしくは上から赤外線を照射し底面を温めるプロセスを経て、その熱を空気中に持ち上げる必要があります。

暖突は結果的に断熱材でケージ上部の一部を覆うことで熱の流出を多少防げるという事を考えると保温要因もあるにはあると考えられますが、これこそ暖突じゃなくてもどうにでもなるという気がします。

 

暖突自体を完全に否定はしません。断熱材と不織布はよくできていると思いますし、セッティング次第では効果的に使える場面もあります。火傷を回避できる強みもありますし、実際に上手に使っている方もたくさん見かけます。

ただ実際のところそれほど熱を遠くに届ける力は無く、更に近づけたら近づけたで本体の高温に当てられて熱死する可能性がある、ちょっと使いにくい代物だとは思います。高さの調整が難しく、サーモスタットが無くては恐くてとても運用できません。その上値段まで高い。

暖突型の上部ヒーターにはスタンダードを張るポテンシャルがないというのは、海外や日本の他メーカーが追随しない点からも明らかではないでしょうか?

 

まぁ僕の独り言よりも、ワイルドモンスターさんところの暖突、ピタリ適温、ケースバイケースの商品説明を読んでもらう方が説得力があるかもしれません。

 

 

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